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爆弾低気圧は“禁止語”ですか。
読売新聞では使いません。
爆弾低気圧は、30年以上前にアメリカの気象学者が使った「bomb cyclone」の和訳というのが定説ですが、日本で誰がいつ言い出したのかは、はっきりしません。
気象庁のサイトによると、「中心気圧が24時間で24ヘクト・パスカル以上低下する温帯低気圧(気圧の数値は緯度によって変動する)」が爆弾低気圧。ただし同庁では「急速に発達する低気圧」などと言い換えることにしています。
流行語大賞トップテンに入ったことも
本紙初登場は2004年1月の北海道版で、「気象関係者は、急激な発達をとげる低気圧を"爆弾低気圧"と呼んでいる」とあります。2012年には21回、紙面に載りました。この年、「現代用語の基礎知識選・ユーキャン新語・流行語大賞」のトップテンにもランクインしています。
数年前、新聞協会加盟社の用語関係者の会合で、この語が話題になったことがあります。気象庁も使っていない、こうした俗語的な用語はいかがなものか、という問題提起があったためです。
「あえて言い換えない」
「爆弾」には強い喚起力があります。「急速に発達する低気圧が接近中」と言われても聞き流してしまいそうですが、「爆弾低気圧が接近中」なら、今日は飲みに行くのはやめて真っすぐ帰ろう、となりませんか。いったん聞いたら忘れられない語だからこそ、流行語大賞にも入ったのでしょう。このとき、読売新聞をはじめ各社は、「読者に危険性をより強く訴えるため、あえて言い換えない」ことでおおむね意見が一致しました。
新聞には様々なニュースが載ります。残念ながら、悲惨な事件・事故も後を絶ちません。こうした記事のすぐ近くに「爆弾」の2文字が躍っていたら、読者はどのような印象を持つだろう。少なからぬ記者がそんな思いを抱いていました。同じようにインパクトのある語を考えよう。知恵を絞って、たどり着いたのは「猛烈低気圧」。1月15日付夕刊(一部地域は16日付朝刊)から実施しました。
「ゲリラ豪雨」は「局地豪雨」に
物騒な気象用語には、2008年の流行語大賞にランクインした「ゲリラ豪雨」もあります。こちらの歴史は古く、本紙初出は1969年8月に遡ります。「新潟県中部上空には、ゲリラ豪雨の黒雲が不気味に広がっている」(夕刊社会面)。70年安保、大学紛争などで騒然としていた当時の時代背景もあるのでしょう。以後、すっかり定着した感のある語ですが、これも「局地豪雨」と言い換えることにしました。ちなみに気象庁では「局地的大雨」としています。
(編集委員 鈴木明男)
(2013年2月19日 読売新聞)
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