死因の92%は水死 被災3県の検視結果
2011年4月19日20時13分
警察庁は19日、東日本大震災で、岩手、宮城、福島の3県で4月11日までに確認された死亡者1万3135人の検視結果を発表した。死因は水死が1万2143人と92.4%を占め、津波の被害の大きさが改めて確認された。性別では男性が45.5%、女性が53.6%。年齢層では、60歳以上が65.2%を占めた。
水死を県別にみると、比率が最も高いのが宮城の95.7%。岩手は87.3%、福島は87.0%だった。
水死以外では、倒壊家屋の下敷きになるなどの圧死や窒息死、多発性外傷死などが3県合計で4.4%。ただ、この中にも津波による死者が含まれるとみられる。焼死は1.1%だった。阪神大震災では、死因は家屋の倒壊による窒息・圧死が7割以上を占めていた。
死亡者のうち身元が確認できたのは8割強で、年齢層別でみると70代が最も多く24.0%。次いで、80歳以上(22.1%)▽60代(19.1%)▽50代(11.9%)。岩手、宮城、福島の海岸沿いの自治体では、震災による高齢者の死亡者の比率は、人口比の1.5~2倍ほどになっているという。警察庁は「高齢者は、発生当時の午後の時間帯に自宅にいた人が多く、津波から逃げ遅れたのではないか」とみている。
asahi.com(朝日新聞社):死因の92%は水死 被災3県の検視結果 - 東日本大震災
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